亡き相棒に思いを馳せる(完)
今回で相棒Mとの話を完結させたいと思います。
*エピソード18
Mと抱き合っていた時間が、長かったのか短かったのかは分かりません。
「もっとMを感じさせて?」
Mの頬に手を当てて、足を絡ませる私。
別れた旦那にもしたことがない行為…
「ちょ… おまっ… 刺激させんな… 限界だって言ってんだろ」
切なそうな顔をするMがたまらなく愛しい…
「みたい… だね… あはっ… 」
「あはっ… じゃねぇよ。これ鎮めるの大変なんだぞ。もう自然に治まるのは無理なレベル」
「可哀想だから解放してあげる。でも私に感じてそうなったんだから、他の女の人を相手に抜かないでよね」
Mの身体から離れて悪戯っぽく言ってみる。
「は? 何言ってんだよ。俺が風俗を利用するような男だと思うか?」
「思ってないよ。私が言ってるのはコレのこと」
部屋に備付けのビデオデッキを指差した。
「AVか?」
「うん、そう。今夜だけは私だけのMでいて?
じゃあ、頑張ってね」
Mの頬に軽くキス。
「頑張れって… お前… 言ってることが滅茶苦茶」
「うふっ。お・や・す・み・な・さ・い・♡」
Mの唇に私の唇を重ねた後、部屋から出る準備をした。
自分でも思ってもみなかった行為…
Mと交わした最初で最後のキス…
「くっ… この小悪魔!」
聞こえないフリをしてMの部屋を後にしました。
自分の部屋に戻った後…
唇を指でなぞりながら、自分のとった大胆な言動が恥ずかしく(今更感が半端ない)なりました。
*エピソード19
翌朝…
よく寝たぁ…
今までに味わったことがない爽快感がありました。
一方、Mは私とは対象的に気怠そうでした。
「あっらぁ~? 調子悪そうだね」
「お前のほうはヤケにスッキリした顔をしてるな」
「ん。スッキリ爽やか」
「… ったく… こっちはお前のせいで…」
「私のせいで? 何?」
「んなこと聞くなよ」
「聞くなと言われれば余計に聞きたくなる。白状したまえ相棒君。昨夜はどうしたのかなぁ?」
「相棒君って… 何だよ?それ」
「だって相棒でしょ? あ… ○○さんだ。ちょっと待ってて」
セミナーで同グループになっている男性を見掛け、挨拶をしに駆け寄っていました。
「お前… 変わったな。肩の力が抜けたっていうか自然体っていうか、男の前でも気負わなくなってる。
今、あの男の人とごく自然に話してた」
遠巻きに見ていたであろうMの言葉で、色んなものが吹っ切れたと実感しました。
「だとしたら、それはMのおかげだよ。
Mが私の鎧を脱がしてくれたから。Mが側にいてくれなかったら、私は永遠に重苦しさから抜け出せなかったと思う」
「俺のおかげ… か… 役に立てたんだな」
「『立てた』じゃなくて『立つの』だよ。
『立てた』だと過去形になっちゃうでしょ。これで終わりじゃないんだから。関係を続けたいって言ったのは何処の誰よ?」
「そうだな…
お前って何かと暴走しがちだから、俺がついてないとな。逆にお前は俺の背中を押してくれる唯一の人間だ。持ちつ持たれつだな」
「そう。お互いに必要不可欠な存在なのよ。男女の枠を超えた相棒として」
2人で互いの存在意義を確認し合った瞬間でした。
*エピソード20
セミナー最終講義終了後…
「終わったね。お疲れ様」
「お前もな。色々あったな… この3ヶ月間」
帰りの電車に乗るべく駅に向かって歩きながら、思い出話をしていました。

その時、背後からセミナーのコーディネーターから声を掛けられました。
「貴方達は常に行動を共にされてましたが、お2人は恋人同士ですか?」
Mと私は顔を見合わせた後
「違います。自分達は相棒です」
「違います。自分達は相棒です」
見事にハモってました。
「相棒ですか。良い響きです。息もピッタリですね。お2人に栄光が訪れると良いですね」
そう言った後、一礼して立ち去っていきました。
地元に戻った後…
2人の間に『遠慮』が無くなってました。
言いたい放題の時期が過ぎ『ツーカーの仲』へ、やがて『阿吽の呼吸』に変わっていきました。
相棒でありながら、携番やメアドの交換はしていませんでした。必要性が無かったんです。
その頃には、Mと私から何故か同じ雰囲気が感じられていたそうです。
性格は真逆なんですけどね。
*エンディング
6年前…
Mが病に倒れ会社を辞職。
Mが嫌がることが分かっていたので、見舞いには行きませんでした。
同時期に私は父の介護で多忙に。
その後も、Mと私が会うことはなく1年が経過しました。
そして私も発病し会社を辞職。
やがて父が亡くなり、私は厳しい状況下に置かれていきました。
そんな、ある夜の夢の中…
「お前の場所、俺の横に確保してあるから… 」
Mの声を聞いたのです。
Mが死んだ… そう直感しました。
翌朝の朝刊の訃報欄にMの名前が載っていました。
もう… この世にMはいない…
言いようのない感情が込み上げてきました。
その時 「そう簡単に相棒を葬るなよ。何時だってお前の側にいる」Mの魂を感じました。
そうだ… こんな情けない姿をしてたらMに笑われる…
病気に罹っても尚へこたれずに図太く生きていられるのは、Mとの絆があったからこそ…
死んでもMが私の相棒であることには変わりはない…
Mの存在が如何に大きかったか、改めて実感しました。
*あとがき
完結しましたぁ!
こんな、しょうもない話を楽しんで頂いた方、ホンマにありがとうございました。
途中から下手な官能小説みたいになってしもうて、お恥ずかしい限りです。
オマケに寸止めの連続、いやはや申し訳ございません。
断わっておきますが、これ、ノンフィクションです。
んで、惚気話じゃありません。
Mが格好良く思われたなら、台詞を標準仕様に置き換えてあるからやと思います。
実際は方言やし、ムードもへったくれもありませんよ。
最後に…
もしMが性欲的だったり未婚者であったなら、こんなに強く繋がることは無かったと思います。
私自身が拒絶反応を示しますから。
際どい所迄は進んでましたけど、Mと私の肉体関係なしの心だけの繋がりって、不倫やと思われますか?

*エピソード18
Mと抱き合っていた時間が、長かったのか短かったのかは分かりません。
「もっとMを感じさせて?」
Mの頬に手を当てて、足を絡ませる私。
別れた旦那にもしたことがない行為…
「ちょ… おまっ… 刺激させんな… 限界だって言ってんだろ」
切なそうな顔をするMがたまらなく愛しい…
「みたい… だね… あはっ… 」
「あはっ… じゃねぇよ。これ鎮めるの大変なんだぞ。もう自然に治まるのは無理なレベル」
「可哀想だから解放してあげる。でも私に感じてそうなったんだから、他の女の人を相手に抜かないでよね」
Mの身体から離れて悪戯っぽく言ってみる。
「は? 何言ってんだよ。俺が風俗を利用するような男だと思うか?」
「思ってないよ。私が言ってるのはコレのこと」
部屋に備付けのビデオデッキを指差した。
「AVか?」
「うん、そう。今夜だけは私だけのMでいて?
じゃあ、頑張ってね」
Mの頬に軽くキス。
「頑張れって… お前… 言ってることが滅茶苦茶」
「うふっ。お・や・す・み・な・さ・い・♡」
Mの唇に私の唇を重ねた後、部屋から出る準備をした。
自分でも思ってもみなかった行為…
Mと交わした最初で最後のキス…
「くっ… この小悪魔!」
聞こえないフリをしてMの部屋を後にしました。
自分の部屋に戻った後…
唇を指でなぞりながら、自分のとった大胆な言動が恥ずかしく(今更感が半端ない)なりました。
*エピソード19
翌朝…
よく寝たぁ…
今までに味わったことがない爽快感がありました。
一方、Mは私とは対象的に気怠そうでした。
「あっらぁ~? 調子悪そうだね」
「お前のほうはヤケにスッキリした顔をしてるな」
「ん。スッキリ爽やか」
「… ったく… こっちはお前のせいで…」
「私のせいで? 何?」
「んなこと聞くなよ」
「聞くなと言われれば余計に聞きたくなる。白状したまえ相棒君。昨夜はどうしたのかなぁ?」
「相棒君って… 何だよ?それ」
「だって相棒でしょ? あ… ○○さんだ。ちょっと待ってて」
セミナーで同グループになっている男性を見掛け、挨拶をしに駆け寄っていました。
「お前… 変わったな。肩の力が抜けたっていうか自然体っていうか、男の前でも気負わなくなってる。
今、あの男の人とごく自然に話してた」
遠巻きに見ていたであろうMの言葉で、色んなものが吹っ切れたと実感しました。
「だとしたら、それはMのおかげだよ。
Mが私の鎧を脱がしてくれたから。Mが側にいてくれなかったら、私は永遠に重苦しさから抜け出せなかったと思う」
「俺のおかげ… か… 役に立てたんだな」
「『立てた』じゃなくて『立つの』だよ。
『立てた』だと過去形になっちゃうでしょ。これで終わりじゃないんだから。関係を続けたいって言ったのは何処の誰よ?」
「そうだな…
お前って何かと暴走しがちだから、俺がついてないとな。逆にお前は俺の背中を押してくれる唯一の人間だ。持ちつ持たれつだな」
「そう。お互いに必要不可欠な存在なのよ。男女の枠を超えた相棒として」
2人で互いの存在意義を確認し合った瞬間でした。
*エピソード20
セミナー最終講義終了後…
「終わったね。お疲れ様」
「お前もな。色々あったな… この3ヶ月間」
帰りの電車に乗るべく駅に向かって歩きながら、思い出話をしていました。

その時、背後からセミナーのコーディネーターから声を掛けられました。
「貴方達は常に行動を共にされてましたが、お2人は恋人同士ですか?」
Mと私は顔を見合わせた後
「違います。自分達は相棒です」
「違います。自分達は相棒です」
見事にハモってました。
「相棒ですか。良い響きです。息もピッタリですね。お2人に栄光が訪れると良いですね」
そう言った後、一礼して立ち去っていきました。
地元に戻った後…
2人の間に『遠慮』が無くなってました。
言いたい放題の時期が過ぎ『ツーカーの仲』へ、やがて『阿吽の呼吸』に変わっていきました。
相棒でありながら、携番やメアドの交換はしていませんでした。必要性が無かったんです。
その頃には、Mと私から何故か同じ雰囲気が感じられていたそうです。
性格は真逆なんですけどね。
*エンディング
6年前…
Mが病に倒れ会社を辞職。
Mが嫌がることが分かっていたので、見舞いには行きませんでした。
同時期に私は父の介護で多忙に。
その後も、Mと私が会うことはなく1年が経過しました。
そして私も発病し会社を辞職。
やがて父が亡くなり、私は厳しい状況下に置かれていきました。
そんな、ある夜の夢の中…
「お前の場所、俺の横に確保してあるから… 」
Mの声を聞いたのです。
Mが死んだ… そう直感しました。
翌朝の朝刊の訃報欄にMの名前が載っていました。
もう… この世にMはいない…
言いようのない感情が込み上げてきました。
その時 「そう簡単に相棒を葬るなよ。何時だってお前の側にいる」Mの魂を感じました。
そうだ… こんな情けない姿をしてたらMに笑われる…
病気に罹っても尚へこたれずに図太く生きていられるのは、Mとの絆があったからこそ…
死んでもMが私の相棒であることには変わりはない…
Mの存在が如何に大きかったか、改めて実感しました。
*あとがき
完結しましたぁ!
こんな、しょうもない話を楽しんで頂いた方、ホンマにありがとうございました。
途中から下手な官能小説みたいになってしもうて、お恥ずかしい限りです。
オマケに寸止めの連続、いやはや申し訳ございません。
断わっておきますが、これ、ノンフィクションです。
んで、惚気話じゃありません。
Mが格好良く思われたなら、台詞を標準仕様に置き換えてあるからやと思います。
実際は方言やし、ムードもへったくれもありませんよ。
最後に…
もしMが性欲的だったり未婚者であったなら、こんなに強く繋がることは無かったと思います。
私自身が拒絶反応を示しますから。
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お読み下さりありがとうございました。